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0321-北海道(白糠) アーカイブ

2009年07月23日

地域支援事業:北海道(浦幌・白糠)

■北海道(浦幌・白糠):佐藤喜和(日本大学・浦幌ヒグマ調査会)

目的:
北海道東部における防鹿柵を利用したヒグマの農地侵入防止対策の普及

方法:
北海道東部浦幌町、白糠町において、各町役場に、電気柵設置モデル事業を希望する
農地を募集してもらい、その農地に電気柵を設置する。

実行主体は、防鹿柵を利用した電気柵設置についてこれまでにノウハウを蓄積してきた
浦幌ヒグマ調査会(代表:佐藤芳雄、事務局:佐藤喜和)が担う。
浦幌ヒグマ調査会のボランティアと、状況に応じて、役場担当者、農家等と共同で作業を行う。
また、電機柵設置に加えて、下草刈りや藪払いなども並行して行い、
ヒグマにとっての農地侵入に対する精神的コストを高める方法を普及していく。

被害防止効果を見るために、定期的に農地を見回り、電気柵のメンテナンスと被害状況の確認を行う。

スケジュール:
6-7月  事業対象農地選定
8月上旬 草刈・藪払い・電機柵設置
8-9月  農地見回り
9月   電気柵撤収

期待される成果:
電機柵の設置により、対策実施農地へのヒグマによる農地侵入件数は
大きく減少することが見込まれる。また、役場担当者や被害農家は、
簡便な電機柵設置と草刈により被害が軽減することを実感でき、
周辺農家への普及促進が期待される。

2010年06月19日

事業報告:北海道(浦幌)

2009年度 浦幌ヒグマ調査会および日本クマネットワーク共催による電気柵設置作業報告
2010/1/20 日本大学 伊藤哲治

浦幌ヒグマ調査会と日本クマネットワークとの共催による地域支援事業として、北海道白糠郡白糠町茶路のデントコーン圃場および北海道十勝郡浦幌町上浦幌地区のビート圃場にて、ヒグマの圃場侵入を防ぐために電気柵の設置作業をおこないました。

昨年と同様に、はじめに、作業をおこなうための圃場の下調べをおこない、2箇所の圃場を選定しました。
そして日本大学、酪農学園大学、東京農工大学の学生らの協力のもと、電気柵設置作業と、その後のメンテナンスおよび見回りを行いました。

2009年8月7日の白糠町茶路デントコーン圃場にて電気柵設置作業を行いました。


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作業の様子


浦幌ヒグマ調査会の活動において、白糠地域の圃場での電気柵設置作業は初めてのことでした。白糠地域は、近年では、ヒグマの農作物への被害や市街地への出没が頻繁になり、その対策としての駆除が浦幌町と同様に増加しつつある地域です。そのため、過剰な駆除をおこなわないようにするには、電気柵のような農業被害対策を導入していかなければならない地域と考えられます。
作業開始前の圃場の様子は、柵の外側に背の高い草本が茂り、さらに柵の内側はデントコーンだったので、柵の内側と外側でかなり視界が悪い状態でした。また、柵の下側には、昨年に侵入したと思われる跡が複数残っており、さらに、進入時に残されたと思われるヒグマの体毛もありました。
下の写真は作業前の圃場の様子です。








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作業前1:防鹿柵内側


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作業前3:防鹿柵外側2

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作業前2:防鹿柵外1


草刈りと電気柵の設置作業後、見晴らしもスッキリし、見通しの良い環境となりました。








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作業後1:防鹿柵内側

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作業後3:防鹿柵外側2


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作業後2:防鹿柵外1


また、柵の下側から侵入跡には、再侵入を防ぐために、電気柵を侵入跡にも設置しました。


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2009年8月12日では、浦幌町上浦幌地区のビート圃場で作業をおこないました。

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作業の様子


この圃場は、クマの侵入による被害跡が残されていました。
下草はひどく生えておらず、作業を比較的スムーズに行うことができました。


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ビートの被害跡

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電気柵の電流スイッチON!!


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高圧電流が流れているので、注意書きも忘れずに

作業後、上記2箇所のビート圃場および周囲の農地について、8月13日から10月31日の間に見回りを行いました。電気柵を設置した1箇所目の圃場は、デントコーン畑であるため、一度農作物を植えたら世話をしに人が圃場に訪れる機会が少なく、さらにデントコーン背の高さから圃場の見晴らしが悪くなることため、ヒグマに侵入された痕がありました。今後、このような圃場でも、電気柵を用いて侵入をいかに防ぐかが課題となります。 2箇所目の圃場では、下くぐりにより侵入したと考えられるクマの痕跡がありました。ここでも、再侵入を防ぐために、下くぐりされた箇所に電気柵を設置して、対策を施しました。 今後は、被害が増加してきた白糠地域にも目を向けて、電気柵設置を継続していきたいと考えます。

以上で、2009年度浦幌ヒグマ調査会および日本クマネットワーク共催による電気柵設置作業報告を終わります。