« 地域支援事業:兵庫県 | メイン | 全国のクマ情報 リンク 1/3 »

地域支援事業:長野県(評価)

■長野県の評価:桜井良(フロリダ大学・NPO法人信州ツキノワグマ研究会)

目的:
本調査では、2008年度日本クマネットワークの地域支援助成事業である
長野県の「都会の人を巻き込んだ柿もぎ活動と高校生に対する
農林業被害防止に関する教育」の事業評価を実施する。

評価を行う目的は、
・事業目標の達成度を測定すること
・第二次的な成果や予期しなかった影響を測定すること
・事業の長所と短所を特定すること
・費用と便益の側面から事業を分析すること
・事業効果の向上の可能性を探ること
である。

方法:
本調査では外部の評価者が実施されてから半年から約1年が経過した
当事業の総括的評価(プログラムが十分に実施されたのちに行う全体的な
影響・成果の評価)を実施する。

柿もぎ活動と柿もぎ用の竹笹作りに関して
○参加者(スタッフも含め)、地元住民、そして行政担当者への聞き取り調査
○聞き取り調査の結果を基にロジックモデルの作成

※ロジックモデルとは事業がどのような効果を上げたかを、事業のために利用された資源、
計画された活動、達成したいと期待された変化や成果の関わりといった指標を用いて
体系的に図式したものである。

2009chiikisien_zu.PNG

図1.ロジックモデルの読み方


■南安曇農業高校の高校生に対する農林業被害防止に関する教育について

○授業及び実習に参加した高校生に対するアンケート調査及びフォーカス・グループ・ディスカッション
○北米環境教育連盟による「質の高い教育のためのガイドライン」を用いてのクマ授業の内容に関する評価

期待される成果:
聞き取り調査によって、事業推進者や助成金交付団体は、参加者や近隣の住民、
そして行政担当者が当事業についてどのように評価しているのかを把握することができ、
客観的に事業を振り返ることができる。またロジックモデルを作成することで
当事業に対する人的・財政的投資がどのように目標達成に貢献し、
更に事業の今後の改善をもたらすかを視覚的に理解し、その成果を戦略的にモニターし、
管理し、報告するためのシステムを生み出すことが期待される。
一方、クマ授業と電気柵の設置実習に実際に参加した高校生を対象にした
アンケート調査及びフォーカス・グループ・ディスカッションより、
これらの活動がもたらした効果(高校生の意識、知識、行動の変化等)を把握することができる。
また、授業で使われた教材をガイドラインを用いて見直すことで、
当プログラムの長所と短所、そして今後改善できる点等を発見することが期待される。

スケジュール:
2009年7月-8月 ・活動の参加者、地元住民、そして行政担当者への聞き取り調査
・授業及び実習に参加した高校生に対するアンケート調査及
びフォーカス・グループ・ディスカッション
8月-9月 ・ロジックモデルの作成
・北米環境教育連盟によるガイドラインを用いてのクマ授業の内容に関する評価